Eufy SmartTrack Linkをレビュー|Android版”AnkerAirTag”がついに出た!

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Eufy SmartTrack Linkをレビュー|Android版”AnkerAirTag”がついに出た!

モノを紛失したときに役立つエアタグと呼ばれる商品。

今までは、iOS対応の物しかなく、Androidで使うとどうしても機能が制限されてほぼ使い物になりませんでした。

しかし、AndroidでもGoogleの「検索ハブ(旧:デバイスを探す)」というサービスに対応した商品が続々と発売され、ようやく使いモノになるように。

今回は、実際にEufy SmartTrack Linkを使ってみて分かった紛失物の探し方や使い勝手などをレビューしていきます!

カード型も発売されているようなので、財布に入れたい方はそちらをチェックです。

現在在庫切れ中…

2025/06/02現在、どこも在庫切れ中。商品ページがしっかりとAndroidの物か確認してください。(iPhoneのページに飛ぶ可能性大)
復活したらお知らせします!

Eufy SmartTrack Linkの概要と外観

Eufy SmartTrack Linkの概要

SmartTrack Linkを使ってできることはEufy Securityアプリを使う場合と検索ハブを使った場合で別れているのですが、表にすると以下の通り。

機能Eufyアプリ検索ハブ
Bluetooth接続時
音を鳴らす
Bluetooth接続時
タグに近いかを表示
Bluetooth圏外時
タグの現在位置の特定
スマホを鳴らす機能
置き忘れ通知
紛失時
QR読み取りによる
メッセージ表示
紛失時
近くを通った人に
メッセージ表示
デバイス共有(情報共有)6アカウントまで2アカウントまで

機能が別れているので、しっかり使いこなしたい人は両アプリのインストールが必要になります。

本体の大きさは以下の通り。

Eufy SmartTrack Linkの大きさ
約37 × 37 × 6.5mm

右上の穴は直径5mm程度。ストラップは同梱されていないので注意が必要です。

重量は以下の通りで、かなり軽め。サイズ感や重さといい、自転車の鍵くらいだなと感じました。

Eufy SmartTrack Linkの重量
計測値は9gで、公式値では10g

最後に、同梱品は以下の通り。

Eufy SmartTrack Linkの同梱品
同梱品
  • 本体(電池入り)
  • スターターガイド
  • 製品保証書
  • 電池交換用のピン

Eufy SmartTrack Linkの初期設定

初期設定は簡単で、長押しで電源ON→検索ハブおよびEufy Securityアプリとの紐づけを行えばOKです。

Eufy SmartTrack Linkの初期設定

検索ハブへの紐づけは電源ONにしてしばらく待っておけばポップアップが出現しますが、手動で出すことも可能。

スマホの設定画面から、Googleサービスと設定を開く
Googleの設定を開く

すべてのサービス > デバイスをタップ
デバイスを探す
付近のデバイスのスキャンをONにして待機
付近のデバイスをスキャン

なお、どちらのアプリも紐づけを行うとアプリ上から削除するまで、他アカウントと紐づけできなくなります。
紛失したときに盗まれて悪用される心配はありません。

Eufy SmartTrack Linkでの紛失物の探し方

紛失物の探し方は以下の3通り。

  • Bluetooth圏内→距離の確認と内臓スピーカーの音で特定
  • Bluetooth圏外→「検索ハブ」アプリで追跡
  • トラッカー側からスマホを探すことも可能

それぞれの方法を見ていきます。

Bluetooth圏内なら距離の確認と音で特定

Bluetooth圏内であれば、スマホ側のアプリから音を鳴らすことが出来ます。

検索ハブアプリ、Eufy Securityアプリどちらでも可能です。

音を鳴らしたときは以下のような音が出ます。(音の出る動画です)

爆音というわけでもないので、人ごみのリュックの中とかだと結構難しそうです。

また、どの程度の近さにあるのかも確認できます。

検索ハブアプリでのみ可能です。

検索ハブで大体の距離が分かる

この2つの機能を使えば、Bluetooth圏内で物を探すことはできるかと思います。

Bluetooth圏外なら「検索ハブ」アプリで追跡

Bluetooth圏外だと、「検索ハブ」アプリを使って追跡します。

仕組みは以下の通り。

検索ハブで位置を特定する仕組み
  • 落としたスマートタグは一定間隔でBluetooth信号を発信している
  • 他人のデバイス(Android限定。スマホやスマートウォッチなど)が落としたスマートタグの付近を通ってこの信号を受信したとき、位置情報を暗号化された形でクラウドサーバーに送信する
  • 受信した位置情報はスマートタグの所有者だけが確認できる
  • 他人のデバイスがスマートタグの所有者を知ることはできない

つまり、Androidユーザーが知らぬ間に協力し合って、紛失したエアタグの位置情報を所有者だけにお知らせするという仕組みです。

協力者になる条件は以下の通り。

協力者となってくれる端末の条件
  • Android 9.0以上(2018年8月6日リリース)
  • Google Playサービスがインストールされている
  • BluetoothがONになっている
  • デバイスの電源が入っていて、Wi-Fiかモバイルネットワークに接続されている
  • デバイスを探す機能が有効化されている(設定>セキュリティ>デバイスを探すからONにする。多くの人は初期からON)

心配しなくても、自分のスマホも妻のスマホも何もしなくても上記を満たしていました。深く心配しなくてもよさそう。

maipyon
maipyon

GPS信号を常に出しているわけではないので注意。

協力者となるAndroidユーザーが周りにいて初めて位置の特定が可能です。

実際に検証してみた結果は後程紹介します。

トラッカー側からスマホを探すことも可能

逆に、スマホが家の中で見当たらない!という時に、トラッカー側のボタンを2回連続で押せば、スマホ側を鳴らすことも可能です。

Eufy Securityアプリによる機能です。
トラッカーとスマホがBluetooth圏内である必要があります。

実際に鳴らしたときの音は以下の通り。(音の出る動画です)

トラッカー側のボタンを2回連続で押したとき、まずトラッカー側から音が出て、2回ほど鳴った後にスマホ側も反応します。

Eufy SmartTrack Linkを出先で紛失した場合をシミュレーション

実際に紛失した場合、どのような動きや探し方になるのか?というのを見ていきます。

maipyon
maipyon

実際に外で検証しつつ行いました。

置き忘れ通知で紛失に気づきやすい

まず第一段階として、置き忘れ通知機能があり紛失に気づきやすいです。

置き忘れ通知機能はEufy Securityアプリで設定可能です。

Bluetooth圏外になるとEufy Securityアプリ側から通知が来るシステム。(OFFにすることも可能)

Eufy SmartTrack Linkの置き忘れ通知

何度か通知を受け取りましたが、Bluetooth圏外になって20分ほど経った時に通知が来ます。
「紛失した」ということに気づくためのもの、という認識の方がいいでしょう。

なお、通知を送らない範囲も地図上で選択できます。

置き忘れ通知の設定のイメージ
イメージ。複数範囲の指定も可能

スマホだけ持って出かける範囲に設定しておくと通知が来ないので、自宅周辺に設定しておくと良さそうです。

スマホと持ち出した場合、落とした場所周辺の位置情報になる

スマホと一緒に持ち出していれば、位置は更新されていきます。

そのため、基本落とした場所周辺の位置情報が最後に記録された状態になると言えそうです。

外出先でエアタグを落としたシミュレーション
イメージはこんな感じ

ただ、移動スピードによっては結構ズレる可能性も高いです。

この確認は検索ハブアプリでも、Eufy Securityアプリでも行えます。

Eufy SmartTrack Linkだけが動いている場合【Bluetooth圏外】

「家にスマホを置いて、Eufy SmartTrack Linkだけを持ち出している場合」
もしくは、「最後に紛失した場所から、何者かによって動かされた場合」を考えます。

スマホを家に置いているので、アプリ上では最後に通信をした場所=家を指し示します。

エアタグだけを持ち出したケース
本来は別の場所にあるはず

こうなった場合、Eufy SmartTrack Linkの近くを他のAndroidユーザーが通ってくれるのを待つしかありません。

近くをAndroidユーザーが通ってくれた場合、位置情報が更新されます。

Eufy SmartTrack Linkを検索ハブで探す

どうやらエアタグはどの製品も電池の消費を抑えるために、一定の間隔でBluetooth通信を発しているらしく、そのタイミングで近くに他ユーザーがいる場合に更新されるようです。

通信間隔はどこにも記載されていませんでしたが、おそらく5分間隔あたりではないかと考えています。
常に通信を行っているわけではないので注意が必要そうです。

紛失としてマークすると、近くを通りがかった人に連絡ができる

紛失した際に、検索ハブアプリから「紛失としてマーク」することもできます。

検索ハブアプリのみ可能です。

紛失としてマークすると、

  • メッセージ(40文字まで)
  • メールアドレス(紐づけているGoogleアカウントのメールアドレス)
  • 電話番号(入力は自由)

の設定が可能です。

検索ハブで紛失としてマーク

設定内容は、近くを通りがかった他人のスマホ画面に表示させることができます。(メッセージだけとかも可能)

紛失をマークで表示される画面
スマホのホーム画面に突然出てくる

紛失としてマークした後、他人のAndroidが近くを通って位置情報が更新されたらメール通知なども来ます。

トラッカーのQRコードを読み取ることでメッセージも表示可能

トラッカーのQRコードを読み取ることでメッセージも表示可能
一部画像加工済み

トラッカーのQRコードを読み込むことで連絡先の表示も可能です。

Eufy Securityアプリ側で設定可能です。

アプリにて、紛失をONにしておくと、その間だけ任意のメッセージを設定できます。

maipyon
maipyon

トラッカーの紛失後に紛失モードをONにして設定しても反映されます!

Eufy Securityアプリで設定
名前、メール、電話番号、メッセージの設定が可能

拾った人がQRコードを読み取ると、ブラウザでメッセージが表示されます。

QRコードを読み取ると連絡先が表示される

「ブラウザ」での表示なので、読み取る側に特別なアプリは不要です。

なお、紛失OFF時に読み取ると以下の通りで、情報が出ずプライバシーも守られるので安全。

紛失をOFFにしておけばプライバシーも安全

実際にEufy SmartTrack Linkを使ってみて良かった点

実際に使ってみて、良いなと感じた点を紹介します。

全体的に質が高い

MiLi社のスマートタグを使ったことがあるのですが、全体的にEufyのSmartTrack Linkの方が質が高いなと感じました。

Androidのデバイスを探すに対応!MiLiのエアタグをレビュー! Androidのデバイスを探すに対応!MiLiのエアタグをレビュー! Androidのデバイスを探すに対応したMiLiのエアタグをレビューします。これまでAndroidに完全対応したエアタグはありませんでしたが、ついに出ました。安価で機能も良くて文句なしです。

  • 音を鳴らすときの反応の早さ
  • 状況の反映のスピード
  • アプリでできることの多さ

MiLi社のスマートタグの方が安いし別に問題なく使えるのですが、細かーい部分でEufyのSmartTrack Linkの方が優秀だなと感じました。

特にいざという時に使う商品ということもあり、質の高さを求めてもいいんじゃないかなと感じます。

セール抜きで500円ほどEufyの方が高いですが、その価値はあるなと感じました。

AnkerのEufyブランドというだけあり、スマートタグを出している会社の中では知名度が高く、安心感にも繋がります。

電池交換が可能 & 電池寿命も長い

電池寿命も1年と長く、電池交換も可能です。

電池はCR2032という、100均にも売っているボタン電池なので入手も楽です。

Eufy SmartTrack Linkの中身

電池交換できないタグ(電池が切れたら捨てるしかない)もちらほらあるので、使い続けられるのは嬉しいポイント。

Eufy Securityアプリが優秀

Eufy Securityのアプリが優秀で、Bluetooth圏内での使用であれば検索ハブアプリは不要なレベル。

単純にEufy Securityアプリを使っている人口が多いこともあり、アプリの質も高いです。

Eufy Securityアプリ

アプリで良いなと感じた点は以下。

アプリで良いなと感じた点
  • アプリ上で地図の確認が可能
  • それぞれの機能をON/OFFできるので必要な機能だけ使える
  • ボタンロックオンで、不意にトラッカーのボタンを押しても音が鳴らないようにできる

特にアプリ上で地図が見れるのは良い点で、検索ハブなしでもある程度紛失物の範囲を絞り込めると思います。

Eufy Securityアプリの表示
地図部分はイメージ

実際にEufy SmartTrack Linkを使ってみて残念だった点

逆に残念だった点もあります。

ピンがないと電池交換が難しい

同梱のピンがないと電池交換が難しく、ピンをずっと持っておく必要があります。

ピンを刺して、てこの原理でカバーを開く形式で、そこそこ力も必要でした。

Eufy SmartTrack Linkの電池交換
白丸の部分にピンを刺しててこの原理で開ける

シャーペンとか他の物を使ってもできる気はしますが、ここは手作業でどうにかできたら嬉しいなというところ。

置き忘れ通知機能がリアルタイム反映じゃない

既に書きましたが、置き忘れ通知機能がBluetooth接続圏外に行ってから約20分後に通知が来ます。

出先で落としても、家に着いたときに通知が来るのでサッと引き返せない気がします。

一応Beta版の機能みたいなので、改善される可能性はありそうですが、あくまで「紛失に早めに気づくための仕組み」と捉える方が良さそうです。

UWB非対応

公式サイトに小さく書かれているのですが、UWB非対応の商品となっています。

Eufy SmartTrack LinkはUWB非対応
赤線の部分

UWBに対応していれば、条件さえ整えば「タグがどの方向に、どのくらいの距離にあるか」が分かります。

iPhoneで使える、AppleのAirTagは対応していて、以下のような使用イメージ。

Appleのエアタグの機能

UWB非対応なので、できるのは以下の「近い?遠い?」くらいの機能が限界。

検索ハブで大体の距離が分かる

とはいえ、UWB機能は

  • ハイエンドのAndroid端末でしか対応していない(それ用のチップが埋め込まれている必要アリ)
    Google Pixel Pro (Pixel 6 Pro以降)、Google Pixel Fold、Google Pixel Tablet、Samsung Galaxy Note 20、Galaxy Plus、Galaxy Ultra (S21以降)、Galaxy Z Fold (Fold2以降)、Motorola Edge 50 Ultraなど
  • タグ側も対応商品が少ない
    今後アップデートで対応予定の物が多い
  • 2025年6月時点で本格普及はまだ先という見解

と、発展途上感があります。

「ハイエンドスマホに興味はないし、これまで紹介してきた機能があればまぁ探せるでしょ!」みたいな人であれば、非対応でも全然問題ないのかなと感じます。

検索ハブアプリとEufy Securityアプリとのできることの違いを把握する必要アリ

難しいなと感じたのが、検索ハブアプリとEufyアプリでできることが違って混乱する点。

いざ無くしたときに焦って「何したらいいんだっけ?」となりそうだなと思いました。

機能Eufyアプリ検索ハブ
Bluetooth接続時
音を鳴らす
Bluetooth接続時
タグに近いかを表示
Bluetooth圏外時
タグの現在位置の特定
スマホを鳴らす機能
置き忘れ通知
紛失時
QR読み取りによる
メッセージ表示
紛失時
近くを通った人に
メッセージ表示
デバイス共有(情報共有)6アカウントまで2アカウントまで
再掲載しておきます

ガチ紛失した場合には、両アプリで紛失マークをONにする必要があるのは結構忘れそう。

  • 検索ハブで紛失ON→近くを通りがかった人に通知を出せる
  • Eufyアプリで紛失ON→QRコードを読み取った時にメッセージを出せる

できることが別れている分、しっかり仕様を認識しておかないといざという時に活用できなさそうです。

Androidでも質の高い紛失防止トラッカーを使おう

Eufy SmartTrack Link

段々とAndroid用の紛失防止トラッカーは出てきた感じがありますが、Eufy SmartTrack Linkは特に質が高いなと感じました。

なかなか伝わりづらい部分ではありますが、こういう商品でレスポンスが早いのは安心感に繋がります。

値段もお手頃で、なかなか手が出せないわけじゃない価格というのも良いポイント。

失うと大ダメージになってしまうモノは多いと思うので、保険代と思えばまぁまぁ安いですしね。

カード型もありますので、携帯しやすいものを選びましょう!