Logicool製マウスで一番人気といっても過言ではないMX Master 3S。
その後続機が2025年10月30日に発売されました。
最高峰ともいえるマウスで、気になったので実費購入したのでレビューしていきます。
結論、Actions Ringの搭載や触覚フィードバックによる搭載で使い勝手がよく、従来のマウスよりも多機能化しやすいマウスだなと感じました。
新機能のActions Ringや触覚フィードバックによる変化、そして過去作からの進化点など紹介していきます。
ロジクールMX Master 4の概要

MX Master 4の特徴は以下の通り。
- 高精度トラッキング
- 静音設計
- 超高速スクロール
- 多デバイス接続
- 長持ちバッテリー
- カスタマイズ可能
- 触覚フィードバック
- Actions Ringによる操作
トラックボール派でなければ、ほぼ確実に手放せなくなる商品。
マウスに欲しい機能が全て詰まっていると言ってもいいでしょう。
ロジクールMX Master4の外観

- MX Master 4本体
- Logi Boltレシーバー(Type-C)
- マニュアル、保証規定
初期のボタン配置は以下の通り。

上記8ボタンは全てカスタマイズできるようになっていて、他と比べても多ボタンなのが嬉しい点。

クリック部分は大きく、プラスチックでコーティングされている感じ。
全てのボタンが静音クリック可能です。
マウス正面下部にUSB-C充電ポートがあります。

同梱されているLogi Bolt(Type-C)の格納場所はないものの、ここに差し込んで収納っぽくすることは一応可能。
手が女性並みに小さいのですが、マウスの掴み心地はかなりよく、しっかりと握る感じ。

親指部分の素材はシリコン素材となっており、グリップも効きやすいです。
新たに触覚フィードバック機能が付けられた親指部分のボタンはかなり押しやすく、デフォルトではここからActions Ringを呼び出します。
届きにくいなと思ったのは親指の前にあるボタンくらい。

カスタマイズ次第ですが、使用頻度の低いボタンを割り当てておけば特に気にならないと思います。
背面はBluetooth切り替えボタンがあるのみ。

ただ、ActionsRingでのみEasy-Switch(Bluetooth切り替え)が対応しているので、背面をいじる必要なく変更可能になっています。

マウス重量についてですが、151gとなっており意外と重く感じます。

MX Master 3SとMX Master 4の比較
過去作のMX Master 3Sとの違いや進化点は以下の通り。
![]() MX MASTER 4 | ![]() MX Master 3S | |
|---|---|---|
| ボタン数 | 8 | 7 |
| 接続台数 | 3台 | 3台 |
| バッテリー駆動時間 | フル充電で最大70日間 | フル充電で最大70日間 |
| トラッキング精度 | 最大8,000 DPI Darkfield高精度センサー | 最大8,000 DPI Darkfield高精度センサー |
| 素材 | プラスチック シリコン | ラバー中心 |
| Actions Ring | ||
| 触覚フィードバック | ||
| カラー | グラファイト ペイルグレー | グラファイト ペイルグレー |
| 大きさ | 高さ: 128.15mm 幅: 88.35mm 奥行き: 50.8mm | 高さ: 124.9mm 幅: 84.3mm 奥行き: 51mm |
| 重量 | 150g | 141g |
| 価格 | Amazonで確認 | Amazonで確認 |
違いはほとんどなく、主な進化は触覚フィードバック。

MX Mastter 3Sでも最新のLogi Options+ならActions Ringは使えるようです。
他には若干寸法や重量も変更となり、わずかに大型化し、わずかに重くなりました。(持つ部分のサイズはほぼ変わらず、持ち心地も変わらない模様)
そのため既に3Sを持っている人は、そのまま使い続けても良いのではないかと思います。
MX Master 3Sを使用していた人からすると、おそらく一番嬉しいのは素材の変化かと思います。
長年使用していないので詳細は不明ですが、加水分解しやすいラバー素材からプラスチックとシリコンの素材になっており、長持ちにも期待できそうです。
それを加味すると、MX Master 3Sを持っていない人は長持ちする分MX Master 4を買う価値はあるかなと思います。
新機能の触覚フィードバックとActions Ringについて解説

触覚フィードバックは、親指の部分がブルッと震える機能。
今までのマウスには無かった機能なのですが、これとActions Ringの組み合わせがかなり良い感じでした。
Actions Ringの選択で、円形に出現したアイコンを選択する際に、選択状態になったらブルッと震えます。
これによって「選択できた」というのが感覚的に分かりますし、Actions Ringの使い勝手の良さに貢献していると思います。

なお、フィードバックの強さは選択することができ、無くすことも可能です。
Actions Ringは、最大8つのアクションをカスタマイズできる機能。

Actions Ring呼び出しボタンを押すと、設定した8つのアクションが円状に展開します。
その後実行したいアクションをカーソルで選択して実行するというモノで、実質+8カスタマイズという感じです。
Logi Options+インストール時限定の機能ではありますが、今までの「カスタマイズしたけど覚えられねーよ」というデメリットを無くしてくれました。
めちゃくちゃ使うコピー&ペーストはいつも通り手元ののボタンに配置するとして、たまにしか使わない機能をActions Ringに入れるのが良いかなという感じ。
アイコンや色も結構自由に編集できるみたいですし、(遅れて)文字も出てくれるので、カスタマイズはなんだったっけ?と見直す必要性がない。

フォルダ的な機能もあり、AI系はAI系でまとめておいてそれぞれ起動するなんてことも可能なようでした。

マクロとかBluetooth切り替えとかもできるみたいですし、かなり汎用性は高いと思います。
例えば初期のChatGPTボタンは「ChatGPT起動、テキストの貼り付け、送信」までの一連の動作がマクロとして構築されています。
また、アプリごとにActions Ringのセッティングの切り替えが可能なのでそれも良いポイント。
動画編集ソフトは動画編集ソフトだけのカスタマイズができて、初期設定時に「PCに入っているこのソフトならアプリ別のカスタマイズをインポートできますよ」という通知が来るので楽です。

ここの対応アプリは今後増えていくとは思いますが、有名どころは揃っているので問題ない気がします。
一方、Actions Ringのデメリットは、1ソフトにつき1Ringということ。
例えばCreateve Consoleを所持していてActions Ringを開いても、MX Master 4から開くActions Ringと変わらないようです。
MX Master 4のメリット
基本スペックが高く、どの機能をとっても満足感は高めとなっています。
その中でも、これは使えるぞ!と感じているメリットをお伝えします。
MagSpeedスクロールホイールで超高速ホイール可能
スクロールの設定次第では、ちょっとのスクロールだと1行ごと、一気にスクロールすると超高速スクロールに自動で切り替わります。

超高速スクロールが他のLogicool製マウスでもあまり実装されておらず、ページを一気に下まで見たい時にかなり便利です。
意外と高速スクロールを使う機会があり、仕事でも活躍機会が多いと感じています。
サムホイールによる水平スクロールやタブ移動
サムホイールは水平スクロールやタブ間の移動などに使えます。

Excelなどをよく使う方は水平スクロール、ブラウザ作業が多い方はタブ間の移動などに設定することでこれまた使えます。
特に水平スクロールが実装されているマウスは少ないですし、左右回転するのでかなり直感的に操作できるのも良い点です。
Logi Options+によるカスタマイズ性の高さ
ここは言わずもがな。
今回、Actions Ringが追加されたことでよりカスタマイズ性が高くなったと思います。
今までのLogicoolマウスでは下記の問題があったと思います。
- 多ボタンで色々な機能を割り振ると、ボタンが足りなくなる
- ジェスチャー機能で「ボタンを押しつつ特定の方向に動かすと〇〇」という感じで機能数はかなり増やせるが、覚えるのがかなり難しい
個人的にジェスチャー機能は「理論的には魔改造できるけど、現実的に難しいよね」ということで、数機能しか入れられませんでした。
Actions Ringは本当に分かりやすく、触覚フィードバックによって使っていて楽しいと感じられます。
MX Master 4のデメリット
続いてデメリット。
値段が高い
超高級マウスに分類されるマウスです。
もちろん、スペックはその分高く、文句をつける場所もないに等しいです。
多ボタンマウスは4000円程度でも手に入るのですが、超高速スクロールとサムホイールが付いているマウスはなかなかありません。
そこを加味して生産性や作業効率の高さを考えると、買って後悔する方は少ないかと思います。

MX Master 3Sからの買い替えだと高く感じますね・・・。
正直、買い替えするにはちょっと追加機能に乏しいように感じます。
サイズが大きめで重め
MX Master 3Sの時点で大きめと言われていたのに、地味に巨大化。
持ち運びには適さないかと思います。
同じLogicool製マウスと比較したものが以下になります。

一般的に想像するマウスサイズが一番左のM750なので、結構大きいかと。
ただ、一度使うと病みつきになってしまうので「それでも持ち歩く」という人は多いかもしれません。
また、そこそこの重量があるため、スペースの狭い場所でマウスを持ち上げる必要が出てきた際に「重い」と感じます。
ここはカーソルスピードの調整などで乗り越えるしか無いのかなと感じました。
MX Master 4は使っていて楽しい超スペックマウス

MX Master 4は使っていて楽しいなと感じるマウスでした。
多ボタンマウスは憧れるけど、覚える自信がない人や、マウス片手にマクロ実行などしてみたい人に特におすすめかなと思います。

私はカスタマイズしても覚える自信がなく、「良いマウスを使いきれない感」が今まであったので、MX Master 4はそこがクリアされていてとても良い感じ。
さらに触覚フィードバックでActions Ringの使い勝手も上がっていると思っているので、Actions Ringを多用するならMX Master 4はオススメです。
価格が価格なのでMX Master 3S所持中の方に買い替えはあまりオススメできませんが、乗り換え先としては確実にMX Master 4だろうなぁと思います。
トラックボールマウス派でしたが、カスタマイズしやすくなったので乗り換えようかなという強烈なインパクトのあるマウスでした。

