キーボードを触る頻度が多い人は誰もが憧れる『静電容量無接点キーボード』
物理的な接点を持たず、軽くて滑らかなキータッチと高い耐久性を実現できるキーボードです。
実際に2年間、本業でも使用していますが、まだまだ使えます!
そうした中で、自分の使用環境に合う最高のキーボードを探し、たどり着いたのがNizのキーボード。
- 静電容量無接点キーボード
- Bluetooth接続可能
- Windows、Mac両方に対応
- MX軸が採用されており、キーキャップ交換も自由
- キー設定をカスタマイズできるので、自分好みに最適化できる
とまぁ、ざっと5つの特徴を揃えていて、見る人が見れば最強のキーボードというわけですね。
今回のレビューでは、上記特徴をしっかりと紹介しつつ、使用感をレビューしていきます!
Nizキーボードのスペックやキー数
方式 | 静電容量無接点方式 |
押圧 | 35g・45gなど(10g増加できるバネ付き) |
カラー | ホワイト、ブラック(キー数次第) |
キー数 | 66キー、68キー、82キー、84キー、87キー、108キーなど |
サイズ | 29.5cm×11cm×2.5cm(66キー) |
本体重量 | 720g(66キー) |
接続方法 | USB / Bluetooth5.0 (USB接続専用のものもある) |
充電容量 | 2500mAh リチウム電池 |
色々なキー数で販売されており、仕様はどのキーも基本同じ。
私が購入したのは82キーのものです!
Micro82という商品名が正式名称かなと思います。
ものによってはRGBバックライト搭載で、色や光らせ方もかなり自由にプログラムできるようです。
キーボードにゲームモードなるモードも存在しているので、ゲーム用のキーボードとして使うのもアリですね。
Niz Micro82のパッケージ内容と見た目
パッケージ内容は以下の通り。
- 本体
- 説明書
- 充電・USB接続用ケーブル(typeA to typeC)
- 押圧荷重を10g増やすためのバネ(正確に数えてないけど50個ほど)
- Mac配列用キーキャップ
- キーを支える部分の紛失用パーツ(軸など)
- Bluetoothレシーバー
- キートップ引き抜き工具
ケーブルはしっかりしていて、なおかつオシャレ。
Bluetoothで使用しているため常に使用することはないのですが、良い感じの質感。
キーボードの裏側が以下の画像のようになっていまして、ケーブルを横に這わせることもできてスタイリッシュ。
まっすぐ or 左右どちらか自分で決められるのでありがたいですね。
足も立てない・小さい足を立てる・大きい足を立てるの3段階に調節可能です。
上記画像は小さい足を立てたときの画像で、グリップもついていて滑りづらいので良い感じ。
なお、パッケージに含まれるBluetoothレシーバーは接続が悪いPCの場合に使うようです。
Nizキーボードの特徴を詳細レビュー【大満足】
最初にも挙げたのですが、Nizキーボードの特徴は以下の5つ。
- 静電容量無接点キーボード
- Bluetooth接続可能
- Windows、Mac両方に対応
- MX軸が採用されており、キーキャップ交換も自由
- キー設定をカスタマイズできるので、自分好みに最適化できる
①はいいとして、他をそれぞれ深堀して解説していきます。
NizキーボードはBluetooth接続可能で、3台のPCに対応
そもそも静電容量無接点方式でBluetoothができるキーボードはあまり種類がありません。
HKKBもREALFORCEもできるものは一応あるけど、種類でいうと結構限られます。
Nizのキーボードは全キー数でBluetooth接続ができ、選択肢が多いのも特徴。(USB接続専用機種もあるけど)
切り替えもかなり簡単で、Fn+F9 or F10 or F11でそれぞれ切り替えられます。
接続切り替え時や接続したときにはライトが光って、数秒後に消えるのでわかりやすいので安心。
接続も速く、ストレスなくすぐにつながるのもありがたいところです。
NizキーボードはWindows、Mac両方に対応
WindowsとMacの両方をプライベート/仕事で切り替えてつかう自分にとって、ここの切り替えがスムーズにいくかどうかは重要でした。
NizキーボードはFn+左Altを同時に3秒押すことで切り替え可能です。
しかも、Bluetooth接続先ごとにちゃんとWindowsかMacかを記憶してくれていて、電源OFFにしても記憶してくれています。
そのため、Win/Macの切り替えはBluetooth接続先を切り替えるのみで終わるので滅茶苦茶楽です。
NizキーボードはMX軸が採用されており、キーキャップ交換も自由
Nizキーボード最大の特徴がここ。
HHKBやREALFORCEの静電容量無接点キーボードは独自の軸を使っていて、キーキャップを交換しようにも種類が少ないです。
世界的に使われているCherry社のMX軸がNizキーボードでは採用されていまして、キーキャップも選び放題。
つまり、デザインも選び放題!
私は以下の商品の黒バージョンを使用しています。(Amazonリンク先に黒色アリ)
キーキャップ交換をする場合の注意点がありまして、キー数によっては難しいものもあるという事。
66キーと84キー(Mini84は問題ナシ)が注意する必要アリです。その他は気にしなくてOK
特にスペースキーの長さに注意。スペースキーの長さが4.75uとなっています。
4.75uのスペースキーはほとんど見つからず、真っ白なものが唯一見つかるという感じ。
そこから塗装する人もいるみたいですが。
なお、4.5uのキーキャップでもいけるらしく、そっちなら見つかりやすいのでそちらで検討するのもアリ。
Nizキーボードはキー設定を自由にカスタマイズできる
専用のソフトを公式サイトからDLしてくれば、キー設定を自由にカスタマイズ可能です。
なお、専用ソフトはWindowsでしか動作しないので、Windowsのパソコンは必須。
極端な話、どのキーを押しても『A』が入力されるキーボードも作れます。
設定は英語でやることになるのが難点ですが、使い方についてしっかり日本語でレビューしてくれているサイトもあるので何とかなります。
- 通常時のキー
- 左Fnキーを押したときのキー
- 右Fnキーを押したときのキー
の3種類の設定が可能で、Fnキーの場所も動かせるすぐれもの。
ちなみにマクロや複数キーの組み合わせにも対応していて、とあるキーを押したらctrl + cとみなしてコピーする・・・みたいなこともできます。
注意点として、設定できないキーがいくつか存在します。
例えば、「無変換キー」「かなキー」は設定できないのが致命的でした。
Macはスペースキーのサイドで全角・半角を切り替えたい・・・!
そんなときは、
- 普段使わない「Insert」キーをスペースキー左、「ScroolLock」キーをスペースキー右に配置
- Windowsは『AutoHotKey』、Macは『Karabiner』を使ってInsertキーを「無変換キー」、ScroolLockキーを「かなキー」として認識させるよう変更
と、2段階での変換をすることで対応しました。
Nizキーボードを使用した感想【イマイチだった点】
Nizキーボードを使用してよかった点とイマイチだった点について紹介します。
まずはイマイチな点から。
キー数やタイプによってはAmazonや楽天で売ってない【デメリット】
Nizキーボードは色々なキー数があると書きましたが、実際にAmazonや楽天で全種類が売っているわけではなさそうです
Amazonでも取り扱い種類が以前に比べれば増えましたが、それでもBluetoothバージョンに限定すると買えないものも出てきます。
オプション選択で色々選べるので、あるかどうかは運次第なところがあります。
Nizキーボードは、US配列しかない【デメリット】
Nizキーボードは、日本語配列(JIS配列)がなく、英語配列(US配列)しかありません。
今まで日本語配列しか使ったことがなかった私にとっては、ちょっと冒険でした。
でも数日で慣れましたし、今ではUS配列の方が好きです。
ということで、完全に好みの部分ではあるのでデメリットになるかは謎ですが、多くの人は配列変更で戸惑う部分も出てくるかと思います。
Nizキーボードは充電中、有線接続しかできない【デメリット】
充電中はUSB接続での入力(有線接続)しか受け付けないのも残念ポイント。
といっても、Ecoモードで126時間の連続使用が可能とのこと。
しかも10秒経てば自動でスタンバイモードに入って消費電力を下げる仕組みです。
また、自動電源OFFまでの時間も1・2・3時間から選択できる(その時間が経てば電源ボタンを2秒押して電源ONにする)ので、実際はかなり使えます。
というわけで、充電はめんどくさいけど月に2回くらいなら許容範囲かなと思います。
充電が少なくなってきたらランプで知らせてくれるので、出先でよくパソコンを触る人以外は気にならないかなと思います。
実際に使っていますが、充電は月に1回くらいですね。
Windowsだと、Windowsのシステムで「充電が少ないです」って通知も来るので困ったことはありません。
パームレストが必須【デメリット】
Nizキーボードは手前側の高さが約2cmとなっていまして、パームレストが必須です。
HHKB用のパームレストで探せばピッタリでしたので、私はバード電子のパームレストを使用しています。
Nizキーボードが届いた直後はパームレストなしでやっていたのですが、さすがに無理でした。
必須級なので、一緒に買うべき。
Nizキーボードを使用した感想【良かった点】
次に良かった点やうち心地などを紹介していきます。
Nizキーボードのうち心地は最高
まず、Nizのキーボードのうち心地は最高。
静電容量無接点方式ならどのキーボードも最高なんでしょうけど、ポイントは押圧が35gなところ。
HHKBなんかは45gですね。
軽いほうがいいってことはないけど、『45gは疲れるけど35gはぴったり』なんて口コミもあるくらいで、マジで疲れません。
これが滅茶苦茶軽くて、かつこれ以上軽いと困るちょうどいい重さ。
また、キーが反応する深さを高・中・低から選択できるので、自分好みにある程度カスタムできるのもいいところ。
静電容量無接点方式のタイピング感覚はわかりづらいのですが、例えるとセブン銀行のボタン。
Nizのキーボードはすごく軽くて、打てば打つほど次を打ちたくなる魔法のキーボードです。
作業がはかどるはかどる。
Nizのキーボードは静電容量無接点方式なのに価格が抑えめ
Nizのキーボードは、キー数にもよるけど2.2万~2.5万ほど。
昔はもっと安くて、1万円台だったらしいのですが、2万円台でも十分安いですね。
HHKBは3.5万、REALFORCEも3万越えが多いので、比較的安めと言えます。
静電容量無接点方式を確かめてみたいけど、価格が高くて手が出せないという人はNizのキーボードがオススメ。
キーキャップ変更が自由な唯一の静電容量無接点キーボード
みなさんも一度は思ったことがあると思うのですが、おしゃれなデスクにあるキーボードって、何かしらキーキャップが工夫されてますよね。
キーキャップ変更ができればデザインは自由自在ですし、自分だけのキーボードなんてことも可能です。
ですが、静電容量無接点キーボードでキーキャップを自由に変えられるキーボードは自分が確認した限りではNizのみでした。
他社の静電容量無接点キーボードは軸が特殊(自社製)で、それに合うキーキャップが皆無・・・。
正直に言うと、以下のキーキャップに惚れてNizしか選択肢がなくなった感はありますが。
前述したキー数によってはスペースキーの幅問題はあるものの、自分好みにカスタマイズできるのはNizのキーボードの最大のメリットとも言えます。
Nizのキーボードは個人的に最強の静電容量無接点キーボードだと思う
ということで、Nizのキーボードについてレビューしました。
Windows/Macを両方使っていて、かつデザイン重視をしたい私にとってNizのキーボードは最強でした。
- 静電容量無接点キーボード
- Bluetooth接続可能
- Windows、Mac両方に対応
- MX軸が採用されており、キーキャップ交換も自由
- キー設定をカスタマイズできるので、自分好みに最適化できる
キーの配置によっては他社の方が・・・という議論は尽きませんが、キーキャップに関してはNizが唯一。
打ち心地も最高で、(静電容量無接点キーボードにしては)手が出しやすい価格帯かなと思いますので、とりあえず騙されたと思ってこのうち心地を実感してほしい!